リンパ管腫関連「用語集」

この用語集ではリンパ管腫に関連する医学・医療用語を易しい言葉で説明することを目的としています。

(記載されている内容は急速に進歩する医学の中で古い情報となってしまう可能性があります。可及的にアップデートを繰り返していきますが、お気づきの点はご指摘頂きますようお願いいたします。お問い合わせ


英数字

  • CT

    Computed tomography(コンピュータ断層撮影)の略称です。体をぐるっと一周しながらX線を当てて、得られた画像をコンピュータで断面写真に合成します。体のいろいろな方向からみた断面図を見ることが出来ます。非常に小さな病変を見つけたり、病変の広がりを見るのに便利です。また造影剤を用いると血管をはっきり映し出したり、血管を多く含む組織をはっきりさせたりさせることが出来ます。

    (2010年3月1日)
  • MRI

    Magnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像検査)の略称です。磁場と電波を用いて体内などの画像を撮影する検査です。放射線被曝の心配がなく、CT検査よりも組織別に細かく色分けが出来るので、病変の質的診断に役立ちます。撮影の時は、大きな音がして撮影には30分程度時間がかかるので小さなお子さんでは鎮静が必要です。

    (2010年3月1日)
  • OK-432

    薬剤名。商品名はピシバニール。不活化した溶連菌を凍結乾燥させた製剤で強い炎症を引き起こす作用、免疫反応を誘導する作用があります。感染性はありません。抗癌剤のひとつとして使われることもあります。日本ではリンパ管腫の硬化治療に用いる第一選択薬です。

    (2011年10月8日)

  • インターフェロン

    体の中の細胞の働きを調整するサイトカインというタンパク質の一種で、ウイルス増殖の阻止や細胞増殖の抑制、免疫系および炎症の調節などの働きをします。リンパ管腫の治療においても使われることがあり、効果があったという報告もあります。

    (2010年3月1日)
  • エコー

    超音波検査のこと。
    (2010年3月1日)

  • 海綿状リンパ管腫(かいめんじょう)

    リンパ管腫の組織のタイプの一つで非常に小さい嚢胞が集まったタイプでまた嚢胞以外の周りの組織の割合が多いことが特徴です。良く水を含むスポンジに喩えられます。一般的には硬化療法が効きにくいタイプです。

    (2010年3月1日)
  • 化学療法(かがくりょうほう)

    抗がん剤による薬物療法のこと。通常は悪性腫瘍に用いられるが、難治な血管腫、リンパ管腫、リンパ管腫症などにも使用された報告がある。

    (2013年3月15日)
  • 高カロリー輸液(こうかろりーゆえき)、完全静脈栄養(かんぜんじょうみゃくえいよう)

    高濃度の糖質や必要なアミノ酸、ビタミン、微量元素などを調合した点滴をすること。通常の末梢点滴では高濃度の糖分を入れると血管炎を起こすので、太い静脈(中心静脈と言います)から点滴します。乳び胸の患者さんや長期に経口摂取できない患者さんが使用します。

    (2013年3月15日)
  • ゴーハム病

    骨が進行性溶解する非常に稀な病気です。全身のあらゆる骨に単発性あるいは多発性に起こり、進行すると骨痛や病的骨折を起こします。乳び胸(にゅうびきょう)を合併することもあります。

    (2013年3月15日)

  • サリドマイド

    血管新生(けっかんしんせい)を阻害する作用がある薬剤です。1950年代に睡眠薬として使用されていましたが、重大な副作用として催奇形性があることがわかり、販売中止となった過去があります。1965年にハンセン病という難病の皮膚症状に有効性があることがわかり、その後、様々な研究からいろいろな難病に有効であるとされています。現在は、多発性骨髄腫(たはつせいこつずいしゅ)やがんなどに使用されています。またリンパ管腫症に有効性があるという報告があり、海外で使用されています。残念ながら、国内では保険適応がありません。

    (2013年3月15日)
  • 縦隔(じゅうかく)

    左右の肺と胸椎、胸骨に囲まれた部分をいます。縦隔には心臓をはじめとする重要な臓器が存在します。リンパ管腫やリンパ管腫症ができることがあります。

    (2013年3月15日)
  • 出生前診断(しゅっせいぜんしんだん)

    妊娠時の超音波検査などで胎児のうちにリンパ管腫が発見されることがあります。出生後と同じような画像検査結果となりますが、リンパ管腫の確定診断は生まれてからなされます。胎児診断とも呼ばれます。

    (2010年3月1日)
  • シンチ(シンチグラフィー)

    リンパ液の動きを調べるときに行われることがある検査です。リンパ管に取り込まれる放射性同位元素を体に注射するとリンパ液に移行し、その動きを特別な器械で見ることが出来ます。

    (2010年3月1日)
  • 造影剤(ぞうえいざい)

    レントゲン検査やCT、MRI検査などで、特に強く映る液体です。点滴で投与すると血管を強く映したり、病変部に集まったりして分かりやすくなります。ただし、アレルギー反応を起こすことがあるので、注意が必要です。

    (2010年3月1日)

  • 胎児診断(たいじしんだん)

    出生前診断と同義語。出生前診断参照。

    (2010年3月1日)
  • 中鎖トリグリセリド

    一般的な油に含まれる脂肪酸(炭素数が18程度の長鎖脂肪酸)よりも分子鎖が短く、その構造の違いにより、吸収、代謝が速く、体脂肪として蓄積されにくいという特徴があります。そのため、乳び胸の患者さんで栄養療法として使用されることがあります。ココナツオイル、パーム核油、牛乳、母乳などに含まれますが、効率の良いオイルは医薬品やサプリメントとして販売されています。

    (2013年3月15日)
  • 超音波(ちょうおんぱ)

    超音波検査(ちょうおんぱけんさ)・エコー検査(エコーけんさ)・US(ultrasonography)は、超音波を対象物に当ててその反響を映像化することで、対象物の内部の状態を非破壊的に調査することのできる画像検査法の一種。エコー検査は体外からプローブを当てるだけで検査できる上、非常に安全でこれといった副作用もないことから、医療現場で最も頻繁に行われる検査のひとつである。

    (2010年3月1日)

  • 乳糜(にゅうび)

    脂肪分を多く含み乳白色をしているリンパ液のことです。腸から吸収された脂肪分やグリセリンは腸のリンパ管に入ってくるために腸管から集まってきたリンパ液は乳白色になります。

    (2010年3月1日)
  • 嚢胞(のうほう)

    中に液体を含んだ主に球形に近い袋状の組織。

    (2010年3月1日)
  • 嚢胞状リンパ管腫(のうほうじょう)

    リンパ管腫の組織のタイプの一つで比較的大きな嚢胞が集まったタイプです。体積の殆どがリンパ液で占められていることが特徴です。硬化療法が有効なことが多く、嚢胞がつぶれると非常に小さくなります。

    (2010年3月1日)

  • 肺線維症(はいせんいしょう)

    肺が硬く膨らみにくくなり、元に戻らない病態。ひどくなると呼吸を自由に出来ず息が苦しくなる。リンパ管腫との関連ではブレオマイシンの副作用として有名ですが、他にも肺線維症を来す疾患はいろいろあります。

    (2010年3月1日)
  • ピシバニール

    Picibanil. OK-432の商品名。中外製薬。OK-432の項目参照。

    (2011年10月8日)
  • 病理検査

    手術で切除した組織などに特殊な加工をして、顕微鏡で観察すること。専門の病理診断医が病理診断をします。

    (2010年3月1日)
  • ブレオマイシン

    抗癌剤としても用いられる薬剤です。細胞毒性があり、リンパ管腫治療にも用いられています。副作用として肺線維症が知られており、多用することは出来ません。OK-432と同じく、海綿状より嚢胞性リンパ管腫により効果的とされています。

    (2011年10月8日)
  • プロプラノロール

    β(べーた)受容体拮抗薬のひとつで、高血圧や不整脈などの心臓病に古くから使用されている薬剤です。2008年にフランスのグループがいちご状血管腫に有効であることを偶然発見し、それ以来、多くの治療報告があります。リンパ管腫症やリンパ管腫に有効であったという報告もあります。残念ながら、国内では、これらの病気の保険適応はありません。

    (2013年3月15日)

  • 無水エタノール

    エタノールはビールやワインなどのお酒のアルコール分です。高濃度のエタノールは細胞毒になります。70%エタノールは細菌の消毒に用いられています。そのエタノール分が100%に近くなっているものが無水エタノールです。肝臓癌の中に注入したり、リンパ管腫の嚢胞内に投与して一定時間後に排出させる治療に用いられています。

    (2010年3月1日)

  • ラパマイシン

    免疫抑制剤(めんえきよくせいざい)のひとつで、シロリムスとも呼ばれます。海外では様々な病気に使用しています。免疫抑制作用のほか、がん抑制作用や平滑筋抑制剤用などがあります。リンパ脈管筋腫症やリンパ管腫症に対する有効例が報告されています。残念ながら、国内では販売されていません。

    (2013年3月15日)
  • リンパ液

    リンパ液は血管と組織の間にある液体で、血管から漏れ出てくるタンパク質などの成分や、組織内の細胞より出てくる様々な成分、老廃物を含みます。主な細胞成分はリンパ球です。リンパ管を通じて集められ、血管に戻されます。

    (2010年3月1日)
  • リンパ管

    血液を全身に行き渡らせる血管と同じように、リンパ管は全身に網の目状に広がっており、各末梢組織で生じたリンパ液を集めて血管に戻すリンパ循環を形成しています。
    リンパ管腫はリンパ管の異常により発生すると考えられています。

    (2010年3月1日)
  • リンパ管腫症(りんぱかんしゅしょう)

    リンパ管腫症は、全身の様々な臓器にリンパ管の組織が増殖する非常に稀な病気です。小児、若年者に多く発症し、特に縦隔(じゅうかく)、肺に浸潤し、乳び胸による呼吸困難や窒息を起こします。また骨に浸潤し、疼痛や骨折も起こします。

    (2013年3月15日)
  • リンパ脈管筋腫症(りんぱみゃっかんきんしゅしょう)

    肺や縦隔のリンパ節で平滑筋様の異常細胞が増殖する病気で、30歳前後の妊娠可能な年齢の女性に発症します。

    (2013年3月15日)
  • リンパ腫

    (悪性)リンパ腫は免疫を司るリンパ球に由来する悪性腫瘍です。血液やリンパ液に乗って、特にリンパ節を中心に全身に進展、浸潤します。外科的切除と化学療法(抗癌剤)の組み合わせで治療します。

    (2010年3月1日)
  • リンパ漏(りんぱろう)

    リンパ液がリンパ管から漏れ出ることです。リンパ管腫では術後に切除断端からリンパ液が漏れてくることがあり、これもリンパ漏と呼ぶことが多いです。腹腔内(お腹の中で腸の外)に漏れてリンパ液が貯まると乳糜(にゅうび)腹水といいます。胸腔内(胸の中で肺の外)に漏れる場合には乳糜胸水となります。

    (2010年3月1日)
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